これから始める楽しい御朱印めぐり



テーマを持った御朱印めぐり

 

 

御朱印めぐりはテーマをもって出かけると、より充実感が出てきます。例えば「日本三大稲荷・御朱印めぐり」などはいかがでしょう。

 

日本三大稲荷は、京都府伏見稲荷大社、愛知県豊川稲荷、茨城県祐徳稲荷神社です。伏見稲荷大社は、通称「お稲荷さん」と呼ばれ、JR奈良線の稲荷駅近くにある神社です。祭神は稲荷大神で、「衣食住の大祖にして万民豊楽の神霊なり」と崇められています。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、請願成就の神様です。全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮でもあります。信者から奉納された約1万基の鳥居も見どころです。

 

豊川稲荷は曹洞宗の寺院で、愛知県豊川市にあります。山号は圓福山、本尊は千手観音です。境内に祀られる鎮守の稲荷「豊川吒枳尼眞天」が稲穂を荷い、キツネにまたがっているので通称「豊川稲荷」として知られています。信仰対象は「稲荷」と通称されていますが、実は豊川稲荷は神社ではなく寺院です。稲荷神そのものではなく、インド仏教の女神である「吒枳尼天・だきにてん」を祀っています。

 

佐賀県鹿島市古枝にある祐徳稲荷神社は、九州では太宰府天満宮に次ぐ多くの参拝者を集める神社で、参拝客数は年間約300万人にもなります。創建は江戸時代初期で、朝廷の祈願所だった稲荷神の分霊を勧請したのが始まりとされています。主祭神は「稲荷大神の倉稲魂大神」、「大宮売大神」、「猿田彦大神」の3柱です。本殿は江戸時代の万延年間の再建で、重要文化財に指定されています。御朱印帳にこの3つの御朱印が並べば、充実感もひとしおでしょう。